鮨処なごやか亭

フィロソフィの学び     『 善意で物事を解釈していけば素晴らしい人生がひらける』

今回は、物事に対するこころの受けとめ方のお話です。

(この文章は平成18年5月26日京都経済倶楽部「論談塾」で行われた塾長講話の一部抜粋引用)

 

『私はすべてのことを悪意ではなく、善意でよい方向に受けとめていくことが大事だと思っています。なぜなら、思いが人間の肉体にも影響を与えるからです。

例えば、優しい思いやりは、顔に表れます。たまに暗い顔をしていらっしゃる方がいますが、なぜに暗い顔をしているのでしょうか。優しい思いやりの心を持っていれば、暗い顔にはならないはずです。

また思いは、健康にも影響を与えていくことになります。もちろん優しい思いやりの心だけあれば、常に健康なのかといいますと、そうではありません。そういう優しい思いやりの心を持っていたとしても、自然界に住んでいる以上、細菌に侵されたり、病魔に襲われたりします。しかし、たとえ身体が蝕まれて病気になろうとも、善意で物事を考えていくことを貫いていけば、その人はやはり素晴らしい人生を送っていくことができると私はおもっています。

このようなことをこれまで考え続けてきて、最近では、人生というのは誰でも幸せに生きていくことができるものだと思うようになりました。善なるもの、優しい思いやりの心をベースにした思いを自分の心の中に描き、生きていけば、人生は必ずうまくいくはずです。財産よりも、名誉よりも、何よりも常に善き思いを心に抱くことが、一番大事なことなのです。

このことは強調しても、強調しすぎることはないと思います。ラルフ・ウオルドー・トライン著の“人生の扉を開く「万能の鍵」”という本にも、このことが書かれています。カーネギーをはじめとして、米国で大成功した事業家の多くが、この本を読んでたいへん感銘を受けられ、素晴らしい人生を送られたそうです。その本の一節を読ませて頂きます。

 

あなたが抱くどの考えも力となって出ていき、どの考えも同じ考え方を引き連れて戻ってくる。

これは、不変の法則である。あなたが抱くどの考えも、身体に直接に影響を及ぼす。愛や優しい感情は自然で正常であり、宇宙の永遠の秩序に則っている。神とは愛なのだから。愛や美しい感情は生命を分かち与え、身体を健やかにするうえに、あなたのたたずまいを美しくし、声を豊かにし、あらゆる意味であなたをますます魅力的にする。さらにまた、すべてに対して愛を抱く度合いに応じて愛が戻ってくるから、それがあなたの心に直接に影響を及ぼすから、そして心を通じて身体にも影響を及ぼすから、あなたは心を通じて身体にも影響を及ぼすから、あなたは外からも生命力が与えられる。そうなれば精神的な生活も物質的な生活もつねに生き生きとして、人生が豊かになる。

 

つまり、自分の心に善き思いを持ったとき、それは力となって外へ出ていき、善き考え方を引き連れて戻ってくる。また、邪悪な思いを抱けば、それは邪悪な力となって外へ出ていき、邪悪な考えを引き連れて戻ってくるのです。そして、優しい思いやりの心、そういう心を抱くことは愛だともトラインはいっています。宇宙を律しているのは神なのですが、神は愛そのものです。この愛という優しい思いやりにあふれた神の心に合致する思いを抱けば、その人には必ず同じものが返ってきます、愛は人に与えるものですが、同時にその愛は与えた度合いに応じて、自分に返ってきて自分を幸せにしてくれるのです。それは、不変、あるいは普遍の法則なのだということを、この著者も記していますが、まさにその通りだと思います。』

すべてのことを善意でよい方向に受けとめていくことにより、素晴らしい人生を送りましょう。

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