鮨処なごやか亭

人生の方程式  その一

今回のフィロソフィの学びは、人生の方程式についてです。何回かに分け、じっくりと学んでいきたいと思います。(今回の学びは、機関紙32号塾長講話『京セラフィロソフィ』の真髄をひもとく)を基にしています。

 

まず、人生の方程式についての京セラフィロソフィ原文は下記の通りです。

 

『「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」

 

人生や仕事の結果は、考え方・熱意・能力の3つの要素の掛け算で決まります。このうち能力と熱意は、それぞれ0点から100点まであり、これが積で掛かるので、能力を鼻にかけ努力を怠った人よりは、自分には普通の能力しかないと思って誰よりも努力した人の方が、はるかにすばらしい結果を残すことができます。これに考え方が掛かります。考え方とは生きる姿勢でありマイナス100点からプラス100点まであります。考え方次第で人生や仕事の結果は180度変わってくるのです。そこで、能力や熱意とともに、人間としての正しい考え方をもつことが何よりも大切になるのです。』

 

学びのポイントをいくつかご紹介します。

 

  1. 最初に「熱意」と「考え方」の大切さに気付く

『自分のようなそんなに優れた能力を持っているわけでもない人間が立派な仕事をしようと思えば何が必要なのだろう、と考えた私が、思い付いたのは「熱意」でした。熱意というものが大事だろうとまず気付き、その次に「考え方』の重要性に気が付いたのです。』という教えです。物事を成し遂げるためには、まずは「熱意」ありきであり、成し遂げることがまず先にあり、次に「考え方」ですよと稲盛和夫氏は、仰っています。考え方だけ先行しても何も成し遂げることはできません。まずは、「熱意×能力」により、物事を成し遂げることが必要であり、良き心をもって成し遂げることが必要ですよと教えて下さっています。

 

2.人生の方向はプラスからマイナスまで一直線上にある

 

『私の人生の方程式では、能力と熱意はゼロから100までで示されます。しかし、考え方だけは、マイナス100からプラス100までとなっています。この「考え方」とは、「人生を歩いていくための方向みたいなものだと考えればいいと思います。これは、東西南北というような全方位を言うのではなく、水平線の方向、つまり、ゼロを基点にしてこちらに100、その反対側に100、というような方向です。人生、どっちへ向かって歩いてもいいと考えられるかもしれませんが、そうではなくて、人生というのは一直線になっていて、プラスに向いて歩くか、マイナスに向いて歩くかという、単純な二方向しかないのです。自分の考え方がプラス側に10なのか、50なのか、あるいは100なのか、それがポイントになるわけです。この方程式は、掛け算になっていますから、たとえば頭が優秀で運動神経も発達し、たいへん高い能力の持ち主が、熱意をもち誰にも負けない努力をしているとします。ところが、その人がちょっとでもマイナスの考え方をもっていたとしたら、掛け算ですから、答え、つまり人生の結果は大きなマイナスになってしまうのです。』

 

3.福沢諭吉の説く企業人のあるべき姿

 

福沢諭吉の言葉に触れて、稲盛和夫氏が人生の方程式の大切さを改めて思われました。

 

『思想の深淵なるは哲学者のごとく、

心術の高尚正直なるは元禄武士のごとくにして、

これに加うるに小俗吏の才をもってし、

さらにこれに加うるに土百姓の身体をもってして、

はじめて実業社会の大人たるべし』

 

哲学者のごとく =深い思想の持ち主であること                  ⇒「考え方」

元禄武士の如く =武士が中と義に生きたように高尚で正直な心根を持っていること  ⇒「考え方」

小俗吏の才 =賄賂のやり取りをしたり、悪いことをして権力を誇示していた明治維新

の下っ端役人、俗物役人を指す、悪賢いとも言える才能を持っていること     ⇒「能力」

土百姓の身体 = 頑健な身体は、誰にも負けない努力をする        ⇒「熱意」

 

『上記の福沢諭吉の言葉からも、「考え方」、「熱意」、「能力」の三つの要素はたいへん大事なのだと私は改めて思いました。』と稲盛和夫氏は仰っています。

 

(人生の方程式についてのお話は次回に続きます)

 

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